2月25日、村で母子保健プロジェクトの健康教室を開催しました。
今回から、村の公民館(元はスーリヤ校が引っ越す前に使っていた校舎)の一室を使い、外でみんなに待ってもらい、お母さんと赤ちゃんを順番に部屋に呼んで、細かいヒアリングが出来るようにしました。
これまでは廊下で、全員の前で呼び出して体重を量ったり、血圧を測ったりしていたので、お母さん達は個人的な悩みなどを話すのを恥ずかしがっていたのです。
部屋を使っても、やっぱりいっぱい集まって来て、いつの間にかぎゅうぎゅうの状態になるので、途中、何度もレイカ先生の激が飛び、怒られた子供達が「わあ~!!!」と逃げました。
この日、元生徒が二人来ていました。
一人は成績がトップだった優秀な生徒で、すごく将来に期待していた生徒でした。ところが、13歳になったときに、親が無理やり結婚させ、何度も死産を経験し、現在彼女は二人の子供の母親になっています。
4歳と1歳の子供を連れて来ました。
子供の顔を見て、彼女(元生徒)が子供のころとよく似ていると思いました。
母親として、「この子をスーリヤ校に入学させてください。」と御願いに来たのでした。
赤ちゃんたちの体重や身長を測りながら、お母さんや赤ちゃんの様子を話しながら見ます。
月齢と体重や発育の仕方などを見て、これは、と思ったらクリニックに行くのを薦めます。
そして、訪問するときに訪問しやすいように、一人一人、家の場所を聞いて、マッピングをしました。
赤ちゃんたちの体重測定が終わったら、次は妊婦さんたちの血圧を測ります。
その中に、元生徒がいました。(先ほどの子とはまた別です)
血圧を測りながら、レイカ先生がいろいろ質問しました。
最初の子は妊娠4ヶ月の時に死産だったそうです。そして、今回2回目の妊娠です。
私はこの子のお姉ちゃんが早く結婚させられてびっくりしていましたが、そういえばこの子も最近学校で見かけていないなと思っていたところ、結婚していたのです。
もちろん、親による強制結婚です。
急に身長が伸びた、と思っていたら、もう結婚。
インドの法律では、女性の18歳未満の結婚は違法です。しかし、まだまだ田舎の村では、昔ながらの習慣で幼児婚が続いています。
小さいころに一度目の結婚式(婚約)をして、生理が来るまで実家にいて、生理が始まったら嫁ぎ先に引き取られるケースが多いです。
結婚することは悪いことではないけれど、村の幼児婚の習慣は、本人の意思が無視されていることと、身体的な成長がまだ未発達のままいきなり妊娠するので、母体や赤ちゃんにかかる負担が大きいように思われます。
村人たちの意識を変えるのは大変です。
少しずつですが、このプロジェクトを通して、より幸せな生き方が出来るよう、お手伝いしていきたいと思います。
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