2013年2月27日水曜日

生と死

先日、主人の弟の嫁が妊娠7ヶ月で、赤ちゃんが死産だった。

その10日ほど前に水が下りたと聞いて心配したが、病院へ行って診察を受けたと聞いて安心していた。

突然、昼過ぎに電話があり、家へ走った。

赤ちゃんが出てきたのは、1時間以上前だという。

出てきたけど、泣かなかったそうだ。

近所の産婆さんが後片付けをしていた。

夜中からお腹が痛かったらしいが、朝まで誰にも言わなかったそうだ。

義母は薬のせいだと言う。

義妹は薬を半分飲まなかったせいだと言う。

義父がすぐに赤ちゃんの墓地に埋めに行くと言うので、私は写真を撮っていいか義母に尋ねた。

一生懸命、この世に生まれようと力を尽くした赤ちゃんの姿を、一枚だけでも残しておきたいと思った。

反対されるかと思ったが、義母は喜んで撮ってあげてほしいと言った。

弟にそっくりな顔をしていた。

弟夫婦は、不妊治療の末授かった子だったから、なおのことつらかっただろう。

義母も12人産んだが、そのうち5人は死産か子供の間に亡くなった。

日本の医療技術であれば、助かったであろう命が、こちらではすべて天任せだ。

陣痛が始まったとき、ガヤの病院に連れて行けば、助かったかもしれない。

自分の非力さに、ただただ、早く旅立った赤ちゃんに、また生まれ変わってほしいと祈るばかりだ。

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