2016年11月16日水曜日

霊鷲山・ナーランダ大学遺跡・竹林精舎 エンジェルエイド・スタディツアー


8月16日、ブッダガヤから約70キロの距離にある霊鷲山(りょうじゅせん・Rajgir)に、エンジェルエイド・スタディツアーの皆さんと行きました。

霊鷲山は、お釈迦様が説法をされていた場所として有名です。

その説法されていた場所は山頂にあり、麓から歩いて登ると20分ほどかかります。

レンガ造りの説法壇は、(たぶん)当時の面影を残したまま保存されています。

日本の真夏と梅雨がいっぺんに来たような、うだる暑さの中、山頂まで登るのは大変ですが、山頂からの眺めは格別で、麓や緑が生い茂る山々が続く、遠い地平線まで見渡すことが出来ます。

スリランカ人の巡礼者や、ヒンドゥ教の巡礼者もたくさん参拝されていました。

麓のホテルで昼食を取り、ナーランダ大学遺跡を見学に行きました。

ナーランダ大学は全長10キロ四方あるそうですが、発掘されているのはその10分の一程だそうです。

地元のガイドのおじさんが英語で一生懸命説明してくださいました。

そのおじさんの説明をさらに主人が日本語に訳し、もっと詳しい解説を加えるので、ちょっとおじさんは寂しそうでした。

ナーランダ大学遺跡の見学の後、竹林精舎に参拝しました。

そこにはお釈迦様が沐浴されたであろうという池があります。

雨が降り出したので、少し急いで車に戻り、ブッダガヤへの帰路につきました。

エンジェルエイドのスタディツアーの報告、まだまだ続きます。





















2016年11月11日金曜日

インド・新紙幣発行パニック!デノミネーション!

11月8日夜、長男が「マミー、えらいこっちゃ!500ルピーと1000ルピーの札、使えなくなるねんて!」と言い出しました。

私は「そんなアホな。また嘘のニュースちゃうか?」と疑いつつ、ネットで確認してみると、確かにどのメディアも本気で報道していました。

500ルピーと1000ルピーの新札が発行されるため、旧札が紙幣としての価値を失効するのだそうです。

モディ首相はいよいよ本気でブラックマネーと偽札の取り締まりのため、強硬措置を決行したようです。

翌日9日からは、500ルピーと1000ルピー札は価値を失い、一般市場では使用出来なくなります。

一部政府機関などでは使用できると言われていますが、政府系病院など特殊な場合を除き、すでに両札は拒絶されています。

政府の発表から一夜明けて、9日は銀行が全国閉鎖されていました。

新札の導入の準備のためのようです。

色々なニュースを読んだところ、12月30日まで、旧札を自分の銀行口座に預けて、新札を引き出すことが出来るということでした。

それで私はまあ、12月30日の直前までは市場で旧札も使えるだろうと軽く思っていたのです。

ところが、事態は非常に緊迫していました。

まず困ったことは、野菜などの食料品が買えなくなったことです。

もちろん、100ルピー札や硬貨などはこれまで通り使えますが、ホテルを経営している私達が持っている現金は500ルピーと1000ルピーばかりです。

2歳の娘が飴を欲しがったので、スタッフに頼んで買ってきてもらいましたが、1時間かかりました。

手元に500ルピー札しかなく、飴を買うためにあちこちの雑貨屋を回ってくれましたが、どこも500ルピー札は受け取ってくれませんでした。

そこで彼は、ガソリンスタンドに行ったそうです。

ガソリンスタンドでガソリンを補給してもらってから、何も言わずに500ルピーで支払おうとしました。

最初は断られましたが、もうすでにガソリンを入れてしまったのと、それしかない、ということで、あきらめて受け取ってくれたそうです。

パスポート申請のためパトナへ行っていた日本語教室の生徒たちも大変でした。

一人は8日の夜11時ごろにガヤ駅に着き、オートリキシャーに乗ったのですが、到着して支払う段になって、500ルピーしか持っておらず、運転手が受け取りを拒否したのです。

その運転手はすでに旧札無効のことを知っていました。

その生徒は近くにいた人たちに声をかけ、100ルピーに両替してもらいました。

たまたま、そのニュースを知らない人がいたのです。

地元の小さな店などは旧札の受け取りを拒否しますし、そのことを理解した民衆は買い物をあまりしなくなり、小さな店の店主たちは今売り上げが出ず困っているようです。

10日になって、銀行が開きました。

旧札を預けて新札を引き出すため、大勢の人々が銀行へ殺到しています。

しばらくは混乱が続くと予想されます。

大きな商売をしている会社は、普段から銀行送金や小切手でのやり取りをしているので通常通りです。

インド中、あちこちで旧札が燃やされています。

2.5ラーク(250000)ルピー以上でも銀行に預けることが可能だそうですが、それ以上の額になると、税務署のチェックが入り、税務申告と矛盾があれば、脱税の罪になる可能性があり、200%のペナルティがかかるのだそうです。

インドは脱税をする人が大勢いるので、一定の額以上の現金を自宅や会社に持っていることも違法とされています。

ですので、ビジネスをする人たちは、出来る限り、その都度その都度銀行送金や小切手での支払いを心がけています。

インドのグーグル検索では、「ブラックマネーをホワイトマネーにする方法」というキーワードが上位に急上昇したそうです。

12月30日が旧札を預金出来るデッドラインですが、3月が本当に最終になると言われています。

新しい2000ルピー札が出る、という話も、それにはナノチップが埋め込まれていて、地中数メートルの場所に隠しても検知される、とか、色々な噂(嘘のニュース)も流れています。

外国人の観光客も現金での支払いの際、旧札で支払いが出来ないのでとても困っています。

もっと前から情報を流して、人々が対応出来るようにしてくれていたらいいのに、、、とも思いますが、そうすると、目的であるブラックマネーへの外科的手術が結局出来なくなってしまいます。

本当に突然新札への切り替えを発表したモディ首相の意図はよく理解出来ます。

旧札から新札へ換える銀行での手続きには、PANカード(納税証明書)などの身分証明書が必要だそうです。

私も出来るだけ早めに新札に交換してもらおうと思っています。

2016年11月5日土曜日

象、霊鷲山への道中、アートマさん宅訪問(8月16日) エンジェルエイド・スタディツアー


エンジェルエイド・スタディツアーでは、支援先の現地NGOの活動の見学だけでなく、観光もしました。

ブッダガヤから車で2時間半ほどの場所にあるラージギール(霊鷲山)があります。

お釈迦様が説法をされていた場所です。

そのラージギールへ向かってブッダガヤを出発したところ、象に会いました。

移動中だったので全員が象に乗る時間はありませんでしたが、「ヨリヨリ(ニックネーム)」さんが代表して象に乗り、みんなで記念撮影しました。

ラージギールまで車で移動中、私と主人と社会科教師の「がいち」さん、アーティスト「るんくみ」さんが乗ってた車は、もっぱら日印の歴史話をしていました。

他の2台は、車の中で歌ったり踊ったり大変にぎやかだったようです!

ラージギールに着く手前でお手洗いに行きたくなり、トイレのあるガソリンスタンドを探していたら、同行していたホテルスタッフのアートマさんの実家がすぐ近くだということで、そこでお手洗いを借りることになりました。

アートマさんの実家のすぐ目の前には山が切り崩されて作られた道路があり、ラージギールへの近道になっています。

その道路は、ダシュラット・マンジーという人が22年間かけて一人でハンマーで作った道路です。

なんと、ボリウッド映画になっています!!!


アートマさんの村はマンジーと同じ村で、マンジーの息子さんがアートマさんの実家で農作業などを手伝っていたそうです。

地元の話が映画になるって、すごく変な感じで、私は飛行機の中でこの映画を観たのですが、セリフがコテコテの地元の方言だったので、ウケまくりました!

映画の話は止まらなくなるので、また別に書くことにします。

アートマさんの実家では、ちょうど年に一回の特別な儀式の日で、アートマさんの奥さんも実家に来られていました。

お手洗いをお借りしただけでなく、おいしいチャイもいただいて、みんなほっこり、、、!

休憩しながら、普通のお家体験させていただきました。

さて、次はいよいよ霊鷲山です。(続く、、、)











アートマさんと奥さん

アートマさんの義理の妹

チャイ・タイム

ほっこり~!

チーズ!


2016年11月3日木曜日

スーリヤ校卒業生&在校生との交流会(8月15日) エンジェルエイド・スタディツアー




8月15日午後から、エンジェルエイド・スタディツアー参加者の皆さんと、スーリヤ校卒業生と在校生(一部)の交流会を開催しました。

この日のためにダンスや劇など色々な出し物を準備し、一生懸命練習しました。

卒業生の挨拶の中では、日本語を学んでいる学生たちが日本語で自己紹介をしました。

ツアー参加者の皆さんにも一言ずつご挨拶をいただきました。

卒業生が中心になって準備した劇は、C君のオリジナル脚本で、田舎の村長選挙をテーマにした劇でした。

C君は、配役からBGMの選択、演技指導までこなしました。

やはりインドらしく、劇中はいくつかダンスもあり、ミュージカルのようでした。

主人公に抜擢されたR君、奥さん役のRちゃんはなかなかの演技派で、劇を盛り上げてくれました。

そして、ツアー参加のアーティスト「るんくみ」さんが、ご自身の絵本作品をプロジェクターで見せて、朗読をしてくださいました。

劇やダンスの後、インド人も日本人も一緒に「We are the world」を歌いました。

そして、日本側からは阿波踊りを紹介し、みんなで踊りました。

続けてボリウッドダンスをみんなで踊り、大変盛り上がりました。

最後に、ビンゴ・ゲームをしました。

ビンゴはみんな初めてで、ルールの説明が大変でしたが、始まってみると、生徒だけでなく教師たちまで真剣になって参加してくれました。

日本から持ってきていただいた色々なプレゼントの中から、ビンゴが当たった順番に賞品を選びました。

みんな、とても喜んでいました。

雨季の気温が高い日で、蒸し暑い中、日本人の皆さん、長時間お付き合いくださってありがとうございました~!