*だんなさんのお兄さん、お父さんに顔を見せるべから ず。 話してもいけない。インド花嫁のオキテ
結婚式の日から突然、お兄さんやお父さんに顔を見せたり、しゃべってはいけない と言われました。
そういえば、それまででもお兄さんは日本語ぺらぺらなのに、全然 話をしなかったなと思いました。
一つの家に住むので、若い年下の女性である弟の嫁に 目移りしないためのルールだと思われます。
お兄さんが家にいる時はトイレに行くのも 大変です。廊下にお兄さんがいないことを確認して走ります。
もし途中でお兄さんが 出現したらとりあえずすぐ近くの部屋に隠れます。
そしてお兄さんが行ってしまうまで じっと身をひそめます。
廊下に出る時はサリーで頭を隠しているのですが、その姿も 見られてはいけないのです。
ずっとおにごっこをしているみたいです。
私のだんなさんには 2人のお兄さんがいるので大変です。
長男のお嫁さんはお義父さんにだけ気をつければいいのです が、三男、四男、五男の嫁はもう大変。
ちなみに、長男の嫁は「バルキー」、次男の嫁は「マンジュリー」、 三男の嫁は「サンジュリー」と言います。
ですから、一番目の兄嫁さんのことを 「バルキーバービージー」、二番目の兄嫁さんのことを「マンジュリーバービージー」と 呼んでいます。
*だんなさんより年上の男性に顔を見せるべからず。 インド花嫁のオキテ
お兄さんやお父さんだけでなく、年上の男性全般に顔を見せないようにします。
お客さんが来た時も、それがだんなさんより年上の場合は隠れます。
その人より 年上の女性、もしくは子供達に食事やチャイを運ばせます。
結婚式の時、親戚みんなで ビデオに写ろうということになりましたが、お義母さんはなかなか部屋に入りません。
それは、親戚の中にお義母さんよりも年上の男性がいたからです。
だんなさんの14歳だった妹が新しい学校に入学する時、その学校の先生が面接に来ました。
私はもちろん立ち会うつもりで待っていましたが、先生が家に到着したとたん、私だけ違う部屋に 呼ばれました。
先生は年上の男性なので先生が帰るまでここに隠れていなさいと言うのです。
先生は教育を受けている人だからだいじょうぶ、とむりやり面接をしている部屋に入りました。
先生も最初はびっくりしたものの、英語でしゃべってくれました。
その先生は一時期妹の家庭教師として家に来てくれました。
お義母さんは「男の先生とアルカが二人きりでは心配だから、あなたもいっしょにいて欲しい」と 言うので、私も授業に参加し、ヒンディ語まで教えてもらいました。
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