2013年9月11日水曜日

テロの思い出

実は、私自身がテロに巻き込まれたことはないのですが、家族の目の前でテロが起こったことがあります。
 
http://en.wikipedia.org/wiki/29_October_2005_Delhi_bombings
 
2005年10月、ディワリのお祭りのころ、デリーのサロジニナガルで爆発が起こりました。
 
当時、長男が5歳になり、デリーで幼稚園に入園させるため、デリーに住み始めたころでした。
 
その日、テレビでニュースを見ていて、ほぼライブでテロのニュースを見ました。
 
主人はディワリのお祭りのため、知り合いのガイド仲間とお酒を飲んでいました。
 
その場所が、テロが起こったサロジニナガルのすぐ近くだったのです。
 
慌てて主人に電話をかけましたが、携帯はスイッチオフになっていました。
 
その夜、主人にずっと電話をかけながら、翌朝まで一睡もせず安否を心配していました。
 
結局、翌朝10時ごろ、主人がひょっこり帰って来ました。
 
「携帯つながらなかったけど、テロ、大丈夫だった?」と聞くと、「ああ、テロだねえ。ごめん、保険屋がうるさく電話かけてきたから、携帯切ってた。」というのん気な主人の返事に拍子抜けしたのを覚えています。
 
お祭りだから、家族へのプレゼントを買いにサロジニナガルのマーケットに行っているんじゃないか、と心配した自分がバカらしく思えました。
 
http://en.wikipedia.org/wiki/13_September_2008_Delhi_bombings
 
2008年のデリーのテロでは、弟が間一髪で助かりました。
 
当時同居していた主人の末の弟ラジーブは、日本語の専門学校に通っていて、その日もコンノートプレイス近くの学校から帰宅途中、いつものようにメトロ(地下鉄)のほうへ歩いていました。
 
すると、突然、目の前で爆弾が爆発しました。
 
慌てて、走って行くと、その先でもまた爆弾が爆発しました。
 
そして、まだ動いていた地下鉄の電車に飛び乗って、命からがら家に戻りました。
 
電車の中で心臓がバクバクして、手の震えが止まらなかったそうです。
 
http://en.wikipedia.org/wiki/2008_Mumbai_attacks
 
ムンバイのテロの起こったタージホテルに、実はテロの起こる3ヶ月前に私たち夫婦は立ち寄っていました。
 
ムンバイの親戚の家に行って、途中お茶を飲みに立ち寄っただけでした。
 
お茶を飲みながら、「誰でもこんな高級ホテルに入れるし、目の前は海だし、海からテロリストかパキスタンの軍隊でも攻めてくるかも、、、。しかも、すぐ近くはムスリムがいっぱいいる町(テロリストの隠れ家になるという意味)だし、、、。」と考えながら、怖いな、と思っていました。
 
その3ヵ月後に、まさにその場所でテロが起こり、ニュースを見て背筋が凍る思いがしました。



テロが頻繁に起こっていたころ、買い物に行く時、娘がついていく、と言いました。私は「ニュース見たでしょ!バザール(マーケット)に行って爆弾が爆発したら死んじゃうから、家にいなさい。」と娘に言いました。
すると、娘は、「マミーもくうばあちゃんの子供やん。マミーも死んだらあかんやん。」と言いました。
眼からうろこでした。
自分は死んでもいいけど、子供は死なせたくない。
と思っていましたが、自分も母の子だった、という視点を娘は与えてくれました。
娘はそのころ、5歳くらいだったと思います。
インド人はテロが起こっても外出を控えたりしません。
すべての事象は、神様から与えられた自分の人生のストーリーに書かれていれば起こるし、書かれていなければ起こらない。
インド人は、スーパーポジティブ思考。
究極の天然のーてんきなのか、諸行無常を達観した不動の境地なのか、、、。
テロで犠牲になった場合、戦死したというような認識です。

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