9月9日、デリーで開催された総合格闘技のインド全国大会で、
卒業生ダネンジャイが59キロ級で優勝しました〜!
ダネンジャイはスーリヤ校第4期卒業生です。
(スーリヤ校在校中、制服を受け取った時の写真)
ダネンジャイは、子供の頃から、プロレスラーになることが夢でした。
田舎の子供達はスポーツ選手と言えば、クリケット選手しか知りません。
「プロレスラーになりたい」と言ったのは、ダネンジャイだけで、
なんて変わった子だろうと思っていました。
子供の夢として微笑ましく思っていました。
ところが、10年生になり、スーリヤ校を卒業する頃、将来の夢を聞くと、
また、「プロレスラーになりたい」と、キラキラとした目で言いました。
10年生は16歳前後。
この年齢でこんな夢を見ているのは、ちょっと子供っぽすぎるので、
私は将来が心配になりました。
「その夢もいいけど、とりあえず大学で勉強しようね」
とアドバイスしました。
卒業後、奨学生の募集の際、ダネンジャイはさらに熱く夢を語りました。
情熱は確かに本物だと感じました。
でも、実際のところ、ダネンジャイの家は裕福ではなく、
どちらかと言うと貧しい家庭です。
自主トレで体を鍛えているので引き締まった体をしていましたが、
なにぶん、痩せていました。
憧れのション・セナとはあまりにも体格が違いました。
レスラー養成のジムは非常に高額でした。
支給している奨学金の何倍もしました。
私はダネンジャイに言いました。
プロになれるのは一握りであること。
ジムの費用が高すぎるので奨学金は出せないこと。
本気なら、アルバイトでもして、ジムの費用を貯めること。
彼の夢を応援してあげたい、でも、現実の厳しさを教えることも、
彼のためだと思い、厳しいことを言いました。
それから、彼はパトナに行き、アルバイトをしながら学業を続けました。
そして、またブッダガヤに帰って来ました。
そして、ガヤのジムに通うようになりました。
ジムのコーチは、ダネンジャイの貧しい状況を理解し、才能も認めてくださり、
特別奨学生として破格の料金でトレーニングを受けさせてくださいました。
ジムでは、空手、柔道、キックボクシング、レスリングなど
様々な格闘技を習っているそうです。
今回、ビハール州の59キロ級代表に選出され、
デリーでの全国大会に出場が決定しました。
しかし、デリーの大会に行くための旅費がありませんでした。
それで、こちらに相談に来ました。
主人に相談すると、思いの外、スーリヤ校卒業生が全国大会に出ることを
喜んでくれ、快く旅費を支援することを快諾してくれました。
そして、9月9日。
インド各地の代表やアフガニスタンやネパールの代表選手たちが大会に出場しました。
ダネンジャイは59キロ級の選手たちと戦い、見事、優勝しました!
(ダネンジャイが通うジムのコーチと仲間たち)
(トロフィー授与)
デリーから戻り、勝利の報告に来てくれました!
私は急用で日本に一時帰国していたので、
メッセンジャーのビデオコールで話しました。
(記念撮影)
今度またデリーで別の大会が開催されるそうです。
そこで優勝すると、次はドバイで国際試合に出場出来るそうです。
ダネンジャイの応援、どうぞよろしくお願いいたします!
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