2018年9月16日日曜日

卒業生が総合格闘技59キロ級優勝!


9月9日、デリーで開催された総合格闘技のインド全国大会で、
卒業生ダネンジャイが59キロ級で優勝しました〜!

ダネンジャイはスーリヤ校第4期卒業生です。
(スーリヤ校在校中、制服を受け取った時の写真)

ダネンジャイは、子供の頃から、プロレスラーになることが夢でした。

田舎の子供達はスポーツ選手と言えば、クリケット選手しか知りません。

「プロレスラーになりたい」と言ったのは、ダネンジャイだけで、
なんて変わった子だろうと思っていました。

子供の夢として微笑ましく思っていました。

ところが、10年生になり、スーリヤ校を卒業する頃、将来の夢を聞くと、
また、「プロレスラーになりたい」と、キラキラとした目で言いました。

10年生は16歳前後。

この年齢でこんな夢を見ているのは、ちょっと子供っぽすぎるので、
私は将来が心配になりました。

「その夢もいいけど、とりあえず大学で勉強しようね」
とアドバイスしました。

卒業後、奨学生の募集の際、ダネンジャイはさらに熱く夢を語りました。

情熱は確かに本物だと感じました。

でも、実際のところ、ダネンジャイの家は裕福ではなく、
どちらかと言うと貧しい家庭です。

自主トレで体を鍛えているので引き締まった体をしていましたが、
なにぶん、痩せていました。

憧れのション・セナとはあまりにも体格が違いました。

レスラー養成のジムは非常に高額でした。

支給している奨学金の何倍もしました。

私はダネンジャイに言いました。

プロになれるのは一握りであること。

ジムの費用が高すぎるので奨学金は出せないこと。

本気なら、アルバイトでもして、ジムの費用を貯めること。

彼の夢を応援してあげたい、でも、現実の厳しさを教えることも、
彼のためだと思い、厳しいことを言いました。

それから、彼はパトナに行き、アルバイトをしながら学業を続けました。

そして、またブッダガヤに帰って来ました。

そして、ガヤのジムに通うようになりました。

ジムのコーチは、ダネンジャイの貧しい状況を理解し、才能も認めてくださり、
特別奨学生として破格の料金でトレーニングを受けさせてくださいました。

ジムでは、空手、柔道、キックボクシング、レスリングなど
様々な格闘技を習っているそうです。

今回、ビハール州の59キロ級代表に選出され、
デリーでの全国大会に出場が決定しました。

しかし、デリーの大会に行くための旅費がありませんでした。

それで、こちらに相談に来ました。

主人に相談すると、思いの外、スーリヤ校卒業生が全国大会に出ることを
喜んでくれ、快く旅費を支援することを快諾してくれました。



そして、9月9日。

インド各地の代表やアフガニスタンやネパールの代表選手たちが大会に出場しました。

ダネンジャイは59キロ級の選手たちと戦い、見事、優勝しました!

(ダネンジャイが通うジムのコーチと仲間たち)

(トロフィー授与)


デリーから戻り、勝利の報告に来てくれました!

私は急用で日本に一時帰国していたので、
メッセンジャーのビデオコールで話しました。

(記念撮影)

今度またデリーで別の大会が開催されるそうです。

そこで優勝すると、次はドバイで国際試合に出場出来るそうです。

ダネンジャイの応援、どうぞよろしくお願いいたします!




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