2013年9月15日日曜日

<インド花嫁のオキテ>結婚後、だんなさんの名前は一生言わない

*結婚後、だんなさんの名前は一生言わない。 <インド花嫁のオキテ>

結婚前は、欧米式に呼び捨てにしていただんなさんの名前。

結婚後も 同じように呼んでいたところ、周りにいた人たちは変な顔をします。

兄嫁さんたちに聞くと、結婚したらだんなさんの名前は決して口にしては いけないということでした。

先に教えて欲しかったと言ったら、 日本もそうだと思っていたそうです。

テレビもほとんど見ない兄嫁さんたち、 日本の文化が自分たちの文化とどう違うのかまだあまり知らないようでした。

数ヶ月後、日本大使館に行った時、だんなさんの名前を聞かれたのですが、 絶対一生言ってはいけないと言い聞かされていた私は言うことができませんでした。

それで代わりに名刺を見せて、これが主人の名前です、と言ったところ、 怪しまれてしまいました。

日本に里帰りをして、友達にだんなさんの名前 は?と聞かれた時、精神的ショックから声にできませんでした。

だんなさんは、「あなたは日本人だから日本にいる時や二人だけの時は 名前を言ってもいいよ」と言ってくれたのですが、兄嫁さんやお義母さん の真剣な言葉を思うとなかなか言えません。

少しずつリハビリ(練習)して、 ワンテンポおけば言えるようになりました。

もちろん、インド人の前では 今でも言いません。

代わりに「メレパティジー」(私のだんなさん)と 言います。

ところが、ある日デリーでアーユルベーダのエステを受けていた 時のことです。

エステティシャン二人といろいろ話をしていて、 「だんなさんの名前は?」と聞かれました。

「インドのしきたりだから 言えない」と言ったら、若いエステティシャンは、「そんなのがあるの?」 と年上の人に聞いたのです。

その年上のエステティシャンは「昔はそうだった のよ。今でも田舎では言わないけれど」と言うのです。

私は愕然としました。

日本人である私が必死で守っているのに、列記としたインド人であっても デリーのような都会に生まれ育った若い人は知らなかったのです。

それから友達になったデリーの人たちはやはりみんな平気でだんなさんの 名前を口にします。

ブッダガヤでは絶対できません。

インドはとても広くて たくさんの人種や宗教や文化があって、貧富や都会か田舎かの差が大きくて 、なんだか大昔と現代の時空が入り乱れて一緒に存在しているようです。

ちなみにインド人全般に言えることですが、年上の名前はできる限りいわず、 どこどこのおじさんとか、なになにちゃんのお父さん、という言い方をします。

結婚後女性は電話で自分の名前を名乗ってはいけません。

なになにちゃんの お姉さんです、と言います。(都会はもう変わっていますが。)

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