2017年1月21日(土)、スーリヤ・バハルティ・スクールの4年生から10年生までの生徒達は、ヒューマンチェーンに参加しました。
この「ヒューマンチェーン」は、ビハール州の禁酒法に対する感謝と応援のメッセージをインド全国、そして世界に伝えるためのものです。
ビハール州全域の公立・私立の学校からの生徒達と、村の女性達が同時に手をつなぎました。
12時15分から始まり、13時まで、45分間、手をつなぎ続けました。
場所は学校から一番近い国道です。
「ビハール州の禁酒法」
この禁酒法は2016年4月5日に施行されました。
施行後、犯罪率が30%ほど減ったそうです。
この禁酒法がなぜ施行されたかというと、インド一の貧しい州であるビハール州の男性達は質の悪いお酒で悪酔いし、家庭内暴力(DV)を起こしたり、犯罪に走ったり、様々な問題を起こしていたからです。
実際は、椰子の実のようなマフアというお酒が禁止されたので、村の奥では隠れて新しい方法で、お米や葡萄を使ったお酒が作られています。
しかし、警察が厳しく取り締まっているので、公共の場所で飲めず、酔っていると通報されるので、酔っ払いが徘徊することが非常に少なくなりました。
それでDVや犯罪率が減っているのです。
村の女性達は非常に喜んでいます。
「ヒューマンチェーン」
頻繁に政府の車や宣伝のオートが行き交い、45分間手をつないでおくこと、世界記録に挑戦していること、歴史的なイベントだということなどをアナウンスしたり、昔の映画音楽の替え歌で禁酒の素晴らしさを訴えていました。
途中、ジャーナリストなのか、政府の役人なのかわかりませんが、ジャイロコプター(小型ドローン)を飛ばし、上空から撮影しているようでした。
それが珍しいので、せっかく並んでいた村の女性達がジャイロコプターを見に行こうと大勢で動き出した。
それで「あれは撮影のためで、あなた方を撮影するので、並んでいてください」と伝え制止ました。
「おお~、あれは写真を撮るための機械なのか!」と納得し、村の女性たちは手をつなぎなおしました。
手をつなぐのは45分間だけど、開始の15分前に並んでいたので、一時間も道路に立ちっぱなしです。
高学年の女子生徒達の数名は時々疲れを訴えていましたが、なんとか最後まで頑張れました。
衛星写真を撮る、とアナウンスしていました。
はてさて、世界記録は達成出来たのでしょうか?
州を挙げてのイベントの結果が楽しみです。
スーリヤ校の生徒達は本当によく頑張りました!
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