2017年1月2日から14日まで、ダライ・ラマ法王14世によるカーラチャクラ灌頂がブッダガヤで開催されています。
ダライ・ラマ法王14世によるカーラチャクラ灌頂は今回が34回目だそうです。
1974年1月、1985年12月、2003年1月、2012年1月、そして今年2017年1月にブッダガヤで開催されています。
毎年冬の時期はチベット人難民がブッダガヤに巡礼に来るのですが、ダライ・ラマ法王がブッダガヤで儀式をする際は、特に大勢のチベット人難民が押し寄せます。
とてもインドとは思えない、ここはチベットなんじゃないかと錯覚するくらいです。
欧米の信者達も来ます。
アメリカの俳優リチャード・ギアは常連なのですが、今回もブッダガヤに来て儀式に参加しています。
ビハール州政府はダライ・ラマ法王やその信者達が快適にブッダガヤに滞在出来るよう、数万人収容規模のテントをブッダガヤ周辺に設営し、朝から夜10時まで許可のない車やバイクのブッダガヤ市内進入を禁止し、バスの侵入も禁止しています。
これは、地元のホテル・ゲストハウス経営者達には大打撃で、ブッダガヤの中心地にあるゲストハウスを経営する友人は、20部屋のうち、たったの一部屋しか宿泊客が入っていないのだと言っていました。
困っているのは元々あったホテルやゲストハウスだけでなく、このカラチャクラの儀式に間に合わせるため、数多くのホテルやゲストハウスがラッシュで建設されましたが、始まってみるとガラガラの状態で、大変困っているそうです。
また、チベット難民へのテント設営だけでなく、地元のホテルビジネスに大きな影響を与えたのは、インド政府により11月から実行された旧高額紙幣の廃止による両替や引き出し制限です。
この影響で、カラチャクラの時期に予約を入れていた外国人客の半数以上がキャンセルしてしまいました。
実はこの儀式は昨年2016年の1月に開催を予定されていたのですが、ダライ・ラマ法王の体調不良などの理由で、延期になっていました。
地元の人々は、数年来のビジネスのチャンスだと大きな期待をしていただけに、地元ホテル・ゲストハウスがガラガラという現実に、激しく落胆しています。
私達マハマヤグループは、お陰様でマハーボディ寺院とカラチャクラ広場のすぐ近くで、そしてダライ・ラマ法王のチベット寺院は当ホテルからスリランカ寺を挟んですぐお隣のご近所ということもあり、例年とあまり変わりなく宿泊していただいています。
12月にはスジャータの遺跡の近くにあるマハマヤパレスホテルのほうに、オープンレストランを開き、1月3日から、マハーボディ寺院手前のマハマヤホテルに、ファーストフード店を開くことが出来ました。
ファーストフード店のほうはモモ(チベット風餃子)を中心メニューとし、大変ご好評をいただいております。
インド政府やビハール州政府が、チベット人難民の皆さんを国際的賓客として、手厚くもてなしていることは、国際的な観点から見ると、インドという国の懐の深さを感じるもので、素晴らしいことだと私は個人的に思います。
ただ、、、地元の人々からすると、インド政府やビハール政府には、もうちょっと地元インド人の生活のことも考えて欲しい、というのが本音です。
*カーラチャクラとは、、、
Wikipediaより「時輪タントラ(じりんたんとら、Kalacakra tantra, カーラチャクラ・タントラ)とは、インド仏教・後期密教の最後の教典である。
無上瑜伽タントラの一つ。
インド仏教を壊滅させたイスラム勢力の脅威に対抗するものとして11世紀に編纂された。(建前としては)釈尊の晩年の口伝を編纂したとされる。
"Kala"は「時間」を、"Cakra"は「輪」[1]を意味し、「時輪」と漢訳している。
修行法、暦学、天文学、インド仏教の衰退と復興の予言が説かれている。
修行法[編集]
12種類の風(ルン、気)が説かれており、無上瑜伽の代表的な教典の一つである。
六支瑜伽と呼ばれる、六段階の修行法から成る。抑制 禅定 止息 總持 憶念 三摩地」
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