2018年12月17日月曜日

母子保健プロジェクト・2018年12月(中絶の相談。名前のない赤ちゃん。)


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今日はアメリカからのボランティア二人と一緒に
母子保健プロジェクトに行って来ました。

綺麗な双子さんです!

母子保健プロジェクトを行っている村の卒業生の家で、
サリーを着付けてもらいました。

ブッダガヤのある北インドは今「冬」です。
(インド人的には)

でも、昼間はポカポカ陽気で、
雪が降っているアメリカから来た二人には
少し暑いくらいです。

今は稲刈りの季節で、参加者は少し少なめでした。

それでも毎回来てくれるお母さんや赤ちゃんが元気な様子を見て、
ほっとしました。

雨季にたくさん見られた皮膚病も綺麗に治っていました。

体重が少しずつ増えている赤ちゃんもいました。

中には数ヶ月間、全然体重が増えない赤ちゃんもいます。

そんな場合は、病気をしていないか、
栄養が取れているかなど、生活状況を聞きます。

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前回、訪問した時、妊娠5ヶ月頃の妊婦がいて、
中絶の相談を受けました。

もう中絶は母子共に危ないと教師たちが説明しました。

すでに3人子供がいて、4人目は家族の生活が難しくなるので
中絶を考えたのだそうです。

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今日、中絶は諦めたと言っていました。

教師たちは卵管結索手術を勧めました。

州政府の方針で、その手術は多くの女性が受けています。

私はその手術を受けた女性たちの中で、術後、感染したり、
様々な病気になったり、出血が止まらなかったりしているという話を
聞いているので、複雑な気持ちで聞いていました。

田舎の病院はまだまだ衛生状態が悪く、
手術の器具や方法も大変古いものです。

卵管結索手術を受けた女性たちについて、
いつか詳しいリサーチをしたいと思っています。

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風邪のせいか、思いっきり鼻水垂れっぱなしの赤ちゃんもいました。

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また、生まれて1ヶ月で、はっきりとした名前がついてない赤ちゃんも。

父親が何か名前をつけたけど、母親は忘れてしまったのだそうで、
教師たちに名前をつけてください、と母親が頼みました。

それで、女の子なので「プリティ」ちゃんという名前に決まりました。

この生後約1ヶ月の赤ちゃんも、生後約3ヶ月の赤ちゃんも、
病院には行かず、自宅で出産していました。

母親は出産日の日にちを覚えていませんでした。

ディワリの何日か後、とか、プールニマの頃、とか、
お祭りの前後で覚えています。

次回はアガンワリ(妊婦や新生児の保健について手続きをする村の女性)に記入してもらった母子手帳のような紙を持ってくるように伝えました。

女の子だったら、州政府が銀行口座を開いて、お金を振り込んでくれます。

その手続きはしたのか尋ねると、していない、ということでした。

すると、他の母親たちも口々に、手続きをアガンワリに頼んだけど、
全然してくれない、と言いました。

その手続きをする度に、600ルピーほど手数料をアガンワリはもらえるそうですが、
お金持ちなのか、興味がないのだろう、と教師たちと母親たちは話してしました。

州政府も色々と頑張っているのですが、
なかなか末端の人々まで届いていない現状のようです。

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