幸せになってね・・・!
10代の女子生徒たちが結婚しました。
親が決めた相手と。
私は祈ることしか出来ません。
4月から5月にかけて、インドは結婚式シーズン。
スーリヤ校を卒業したばかりの生徒や、まだ卒業していない生徒も、卒業して数年経った生徒も。
インドの法律では、女性は18歳、男性は21歳以上と定められています。
でも、田舎ではそれを守る家庭は少ないです。
村では幼児婚も多く、8歳から10歳前後の子供のうちに一度目の結婚式を挙げ、女の子のほうが13歳から15歳前後の、初潮を迎えるまでそれぞれ実家で別居するパターンが多いです。
スーリヤ校では、「法律を守って、女子は18歳、男子は21歳になるまでは結婚しない、と親に言いましょう」と生徒たちにいつも教えています。
しかし、親たちは、法律のことなど全く感知せず、自分たちがされたように、村の人たちがしているように、子供が自分たちと同じくらいの身長に成長したら、結婚させなければ、と焦ります。
そして、持参金の問題があります。
インドでは、結婚する際、花嫁の親が花婿側に持参金を渡します。
これも法律で禁止されているにもかかわらず、持参金を払わない・もらわない親は滅多にいません。
幼い間に結婚させると、持参金が安く済むのです。
また、口減らしにもなります。
最近は、結婚前にお見合い写真を見たり、「デカデキ」と言う儀式で、本人たちがお互い顔を見る機会もあり、「リング・セレモニー」では婚約指輪を交換する儀式も行われ、式の前に2回ほど相手の顔を見る機会があります。
ただ、田舎の結婚式では、結婚前、本人どうしに話をさせることはまずないです。
親に決められた、ほとんど初対面の相手と結婚させられ・・・全く知らない場所で、知らない人たちの家族となる。
10代の彼女たちは、どれほど心細い気持ちで結婚式を迎えるのでしょう。
生徒のカジャルちゃんの結婚式前日、会いに行ったら、近所の卒業生グンジャンちゃんが来ていました。
4年ほど前、結婚し、二人の子供がいます。
結婚式までは不安がっていた彼女も、すっかりお母さんになっていました。
親が決めた結婚でしたが、今、彼女が幸せそうなのでホッとしました。
みんな、幸せになれますように・・・!
カジャルちゃんの結婚式・儀式
カジャルちゃんと花婿
ラクシュミちゃんの花嫁姿
ラクシュミちゃんと兄のビクラム
ラクシュミちゃんと花婿
ラクシュミちゃんとお父さん
卒業生チャンダンの妹の花嫁姿
チャンダンの妹と花婿
卒業生ルビーちゃんの結婚式・儀式
ルビーちゃんの花嫁姿
結婚式後のルビーちゃん
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