エンジェルエイド・スタディツアー参加者に医療系の方がいらっしゃったので、現地の病院の見学をしていただきました。
見学したのは、マガダ医大付属病院です。
ガヤ地方で一番大きな政府系病院です。
ここ数年廊下や壁の改修工事がなされ、10年前に比べればずいぶん清潔な雰囲気になっています。
以前の状態を知っている私にとってはきれいになったな、と思うのですが、日本から来た皆さんは、病院に入るなり、鼻をハンカチで覆ったり、マスクをつけたりされました。
待合室や廊下には患者や付き添いがひしめくようにうずくまっています。
入院病棟の部屋も入院患者やその家族でぎゅうぎゅうでした。
産婦人科では分娩室を見学させていただけました。
分娩を待つ産婦が二人いらっしゃいました。
一人はもう少ししたら帝王切開をする、と助産師さんが言いました。
床をネズミが走り回っていたりと、日本との感覚の違いに皆さん驚いておられました。
助産師さんに、看護師になるにはどんなプロセスが要るのか聞きました。
10+2(12年生)が終了してから、看護師になるための試験を受けるのだそうです。
合格したら、数年間トレーニングを受け、卒業試験に合格して看護師になれるのだそうです。
スーリヤ校の生徒たちの中で医者になりたいという生徒は大勢いるのですが、看護師になりたいという生徒はほとんどいません。
田舎では血液は不潔なものとされ、採決したり血液に関わる仕事である看護師は良い仕事として認識されていません。
元々、村の産婆さんの仕事を一番身分が低い人たちがしてきたので、出産に関わる仕事が含まれる看護師は田舎では好まれません。
私は生徒たちの学力から、医者を目指している女子生徒たちは医者になるのはとても難しい学力であっても、看護師であれば努力すれば合格する可能性があると思っています。
生徒を連れて病院に見学に行ったり、看護師さんの話を聞いたりしたいと思っています。
新生児治療室も見学させていただきました。
早産で未熟児として生まれた新生児や何か病気を持つ新生児の治療のための部屋です。
青い光がついて心拍数などが表示される機械のついた保育器には、一人だけでなく二人の赤ちゃんが置かれています。
新生児治療室もぎゅうぎゅうでした。
日本の看護師さんは、点滴の針の刺し方など、とても不衛生で感染しないか心配だとおっしゃいました。
現地では最新の治療が受けられるという評判の大病院なのですが、日本の基準から比較すると、、、比較できないほどの差がまだまだあると思います。
副院長さんはとても気さくな方で、いつでもまた見学に来てくださいと言ってくださいました。
スタディツアー参加の皆さんも様々なことを感じられたと思います。
まだまだ、まだまだ、発展途上のインド。
卒業生たちがインドの発展に貢献出来ますように、、、!
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