2018年9月30日日曜日

母子保健プロジェクト 乳幼児の皮膚病


21st Aug. 2018 Mothers & Infants Health Project

Feb.2018 Mothers & Infants Health Project

母子保健プロジェクトでは、村のお母さんと子供達の健康相談をしています。

毎月、2カ所の村で、新生児の身長と体重を測定し、成長の記録を取り、
お母さんたちに子供達の健康について考える機会を作っています。

増えているか、減っているか、極端に減っていたら原因は何か。

7月から9月にかけての雨季には、多くの乳幼児が皮膚病になります。

子供と接する母親にも感染ります。

汚い水で洗った衣服を汚い場所で干し、
生乾きのまま着せることが原因だと考えられます。

あまりにも皮膚病がひどい場合は、ブッダガヤのNGOが運営する診療所を紹介します。

また、予防として、洗濯の仕方、干し方の指導をします。

そして、洗濯の際に水に混ぜる消毒液を配布しています。

沸騰させた熱湯で子供服を消毒する方法も教えていますが、
火をたき、お湯を作るのは贅沢なので、なかなかしてもらえません。

村での洗濯は、共同の井戸で洗うことが多いのですが、
雨季にはその井戸の周りに、溢れたどぶ水が流れ込み、大変汚い状況です。

洗濯用洗剤を使うのは大変贅沢で、洗剤は使わず、
あれば石鹸、なければ水だけで洗います。

干すのは、藁葺きや瓦葺の屋根に引っ掛けたり、
中庭の土間や、壁の上の方に紐をつなげて、そこに干したりするのですが、
土壁にくっついていたり、何枚も重ねて干している場合が多いです。

出来るだけ太陽光に当てましょう、とお話しています。

教育を受けていない方が多く、目に見えないばい菌の話は、
なかなか理解してもらえません。

妊婦さん達の体重測定や、血圧測定もしています。

村の妊婦さんは痩せていて貧血気味で、栄養状態がよくない人が多いです。

貧しい生活の中で、男性が食事の栄養の高い分を優先して食べ、
次に子供が食べ、残りを女性が食べる場合が多いです。

残らない場合は、女性は食べないこともあります。

村の女性達の栄養状態は非常に悪いです。

妊婦さんには、出来るだけ豆類やほうれん草など栄養価の高いものを
食べるようにすることをお話しています。

伝統的な文化や習慣など、素晴らしい面もありますが、
やはり健康を害する習慣は改善されるべきだと思います。

私たちの活動は小さなものですが、
少しでも多くの村の女性達や子供達に健康になってもらえるよう、
頑張ってまいります。

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ここからは長女が撮影した写真です。
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2018年9月16日日曜日

卒業生が総合格闘技59キロ級優勝!


9月9日、デリーで開催された総合格闘技のインド全国大会で、
卒業生ダネンジャイが59キロ級で優勝しました〜!

ダネンジャイはスーリヤ校第4期卒業生です。
(スーリヤ校在校中、制服を受け取った時の写真)

ダネンジャイは、子供の頃から、プロレスラーになることが夢でした。

田舎の子供達はスポーツ選手と言えば、クリケット選手しか知りません。

「プロレスラーになりたい」と言ったのは、ダネンジャイだけで、
なんて変わった子だろうと思っていました。

子供の夢として微笑ましく思っていました。

ところが、10年生になり、スーリヤ校を卒業する頃、将来の夢を聞くと、
また、「プロレスラーになりたい」と、キラキラとした目で言いました。

10年生は16歳前後。

この年齢でこんな夢を見ているのは、ちょっと子供っぽすぎるので、
私は将来が心配になりました。

「その夢もいいけど、とりあえず大学で勉強しようね」
とアドバイスしました。

卒業後、奨学生の募集の際、ダネンジャイはさらに熱く夢を語りました。

情熱は確かに本物だと感じました。

でも、実際のところ、ダネンジャイの家は裕福ではなく、
どちらかと言うと貧しい家庭です。

自主トレで体を鍛えているので引き締まった体をしていましたが、
なにぶん、痩せていました。

憧れのション・セナとはあまりにも体格が違いました。

レスラー養成のジムは非常に高額でした。

支給している奨学金の何倍もしました。

私はダネンジャイに言いました。

プロになれるのは一握りであること。

ジムの費用が高すぎるので奨学金は出せないこと。

本気なら、アルバイトでもして、ジムの費用を貯めること。

彼の夢を応援してあげたい、でも、現実の厳しさを教えることも、
彼のためだと思い、厳しいことを言いました。

それから、彼はパトナに行き、アルバイトをしながら学業を続けました。

そして、またブッダガヤに帰って来ました。

そして、ガヤのジムに通うようになりました。

ジムのコーチは、ダネンジャイの貧しい状況を理解し、才能も認めてくださり、
特別奨学生として破格の料金でトレーニングを受けさせてくださいました。

ジムでは、空手、柔道、キックボクシング、レスリングなど
様々な格闘技を習っているそうです。

今回、ビハール州の59キロ級代表に選出され、
デリーでの全国大会に出場が決定しました。

しかし、デリーの大会に行くための旅費がありませんでした。

それで、こちらに相談に来ました。

主人に相談すると、思いの外、スーリヤ校卒業生が全国大会に出ることを
喜んでくれ、快く旅費を支援することを快諾してくれました。



そして、9月9日。

インド各地の代表やアフガニスタンやネパールの代表選手たちが大会に出場しました。

ダネンジャイは59キロ級の選手たちと戦い、見事、優勝しました!

(ダネンジャイが通うジムのコーチと仲間たち)

(トロフィー授与)


デリーから戻り、勝利の報告に来てくれました!

私は急用で日本に一時帰国していたので、
メッセンジャーのビデオコールで話しました。

(記念撮影)

今度またデリーで別の大会が開催されるそうです。

そこで優勝すると、次はドバイで国際試合に出場出来るそうです。

ダネンジャイの応援、どうぞよろしくお願いいたします!




2018年9月12日水曜日

日経スペシャル・未来世紀ジパング「人類vs使い捨てプラスチック」

主人が通訳と撮影コーディネーターをさせていただきました!

9月12日(水)夜10時放送の
「世界のゴミ第三弾」・「人類vs使い捨てプラスチック」

是非、ご覧ください。

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今年6月インドの、ある州でレジ袋やストローなど“使い捨てプラスチック”の使用が完全に禁止されました。地元政府は世界初の“プラスチックGメン”を組織して取り締まりを強化、街は大混乱に陥っています。
 一方、世界では“プラスチック代替品”の開発競争が進み始めています。人類の未来をかけた“プラスチックごみ”との壮絶な戦いを追いました!

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テレビ東京系列の地方チャンネルでご覧いただけます。


Sudama Kumar(スダマ・クマール)

日本語・英語・ヒンディ語通訳
ブッダガヤホテル協会事務局長
NGOチルドレンエイド・チェアマン

「今回の撮影で通訳として各地の取材に同行し、私も何かできないかと考え、私たちが運営しているNGOの学校スーリヤ・バハルティ・スクールで、プラスチックを使わない運動を始めることにしました。」