2013年10月1日火曜日

インド映画(~1990年)

DIL (1990)
Aamil Khan, Madhuri Dixit

最初は学園ドラマ風だけど、途中からロミオとジュリエット。主人公とヒロインは 最初は犬猿の仲だった。主人公の父とヒロインの父はマラソンを通じて意気投合し、 息子と娘の縁談を決める。ヒロインの父はその時は主人公の父にだまされていることを 知らなかった。主人公の父は他人の身分を語っていたのだ。大金持ちの娘と自分の息子を 結婚させるために本当は貧乏なのにうそをついていたのだ。主人公とヒロインは激しく ぶつかりあいながら、しだいに惹かれあっていく。二人の気持ちが結婚に固まって来た時、 運命のいたずらか、二人の婚約披露パーティで主人公の父のうそがばれてしまう。 ヒロインの父は激怒。もちろん縁談は破談に。引き裂かれた二人はよりいっそう求め合い、 ついには駆け落ちをする。二人はヒロインの父の目の前で火の周りを回る。それは二人が 夫婦になるという儀式だ。そして、駆け落ちした二人は愛さえあればという貧乏生活を 始める。主人公も肉体労働をして一生懸命働いた。順調にいきそうになってきた時、 主人公は思わぬ事故に、、、。それから哀しい運命が、、、。
この映画で注目したいのは、インド人の結婚観。ヒロインがマンガルスーツという 結婚の証であるネックレスをどれほど大切に思っているかなど、インド特有の結婚観に触れられる。


Chachi 420チャチー チャールソービス
(1997) Kamal Hassan, Tabu

主人公は俳優、離婚調停で子供の養育権を母親に取られ、大好きな子供に会わせてもらえません。お手伝いさんを募集して いるのを知った主人公は、知り合いに特殊メイクをしてもらい、おばあさんに化けて面接に行きます。何十人もの応募者の中 からみごと合格し、お手伝いさんとして元妻の実家に入り込みます。元妻の父にプロポーズまでされそうなほど好かれます。 元妻もお手伝いのおばあさんとして仲良くなり、心の内を明かすようになります。元妻と子供と買い物に出かけて、ならずも のにけんかを売られますが、アクションはお手の物。おばあさんが男数人をこてんぱんにしてしまいました。主人公が変身し たおばあさんはとても好かれる人物で、主人公のアパートの大家さんもメロメロです。主人公はおばあさんになったり、戻っ たり、の繰り返しで大変な目にあいます。この早変わりのシーンがむちゃくちゃおもしろい。アクションあり、笑いあり、涙 ありでとても面白い映画です。
確かにロビンウィリアムズの「ミセスダウト」のぱくり(こぴー)ですが、それでもこれは見る価値あり。インド映画として とても楽しめます。

Sholay ショーレイ
1975, Director: Ramesh Sippy
Sanjeev Kumar, Amitabh Bachchan, Dharmendra, Hema, Amjad Kham, Jaya Bhaduri

ある村は、危機に瀕していた。いつ襲ってくるやも知れない盗賊の影に村人はおびえていた。 そこで腕のたつ人間を雇って村を守ることにした。そして雇われたのがアミターバッチャンと ダルメンドラ。かくして盗賊との死闘が始まる。
この設定、見覚えありませんか。そうです。黒澤監督の七人の侍に似てますよね。
雇われた二人の若者はそれぞれ村の女性に恋をする。アミターバッチャンが気になるのは、 いつも悲しげな女性。この人は未亡人で、亡くなっただんなさんは村長の息子だった。 彼女の着ている白いサリーはインドの喪服。ダルメンドラが恋をするのは、おてんば娘。 お互い惹かれあっているのになかなか素直になれません。映画の中で色の粉を使ったダンスシーン が見ものです。村長は盗賊が襲ってきても戦おうとしません。実は、村長は戦いたくても 戦えなかったのです。(その理由は映画を見てね)。村長と盗賊の首領の間には、深い因縁があったのです。 おてんば娘は人質にされ、戦いは架橋に入ります。最後に勝利するのは、、、。
若き日のアミターバッチャンとダルメンドラはむっちゃ男前。ダルメンドラは最近ちょっと太っちゃいましたが、 でも渋い役で現役でアクションもこなします。(私は勝手にインドの加山雄三と呼んでいます。) アミターバッチャンも健在で、最近はクイズの司会者としても活躍。その番組は超人気です。

Love In Tokyo
Joy Mukherji, Asha Parekh, Pran, Mehmood, Durga Khote
1966, Director: Pramod Chakravorty, Music: Shanker Jaikishan

インドを旅行した日本人の女の子は、インド人に「サヨナーラー」と話し掛けられて、なんでやねんと思ったことはありま せんか。「こんにちわ」ならわかるけど、なぜいきなり「さよなら」なのか?それはこの映画が原因です。
ダンサーである主人公は、公演のため日本に行きます。主人公は見合い話が嫌でしょうがありません。主人公は見張り役の男 の目を盗んでなんとか抜け出します。はちゃめちゃな逃走劇の中でしだいに見張り役の男と打ち解けていき、そして、、、。 ちょっとローマの休日インジャパンって感じもありますね。
この映画に出てくるミュージカルシーンは、日本が舞台になっているものが多く、日本の60年代の懐かしい景色が見れま す。それを見てインド人は、日本ってビルが多くてすごい都会だなあと言います。これは60年代であって今はもっともっと 進んでいるよ、と言ってもあんまり想像できないみたいです。「ジャパニ グリヤ」(日本の人形)というミュージカルシー ンの中で、ヒロインが着物を着ているのですが、絵に描いたようにむちゃくちゃ間違った着方をしています。小物なども、そ れは中国やろ?というものがいっぱいで、外国の間違った日本観が楽しめます。「サヨナーラー、サヨナーラー」という曲も 超有名でほとんどのインド人は知っています。インド人に「サヨナーラー」と話し掛けられたら「さよなーらー」と言ってあ げてくださいね。

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