2013年10月1日火曜日

インド映画(1998~2000)

Mohabbatein(2000) モハーバッテン
Director: Aditya Chopra, Music Director: Jatin Lalit, Lyrics: Anand Bakshi
Amitabh Bachchan, Shah Rukh Khan, Aishwarya Rai, Juggal Hansraj, Jimmy Shergill, Uday Chopra, Shamita Shetty, Preeti Jhangiani, Kim Sharma, Amrish Puri, Anupam Kher


校則の厳しい名門校Gulkul。
そこへ入学した3人の青年、たくましいウダイチョプラ、魅力的なジミーシェルギル、 そしてベビーフェイスのジュガルハンスラジは、それぞれ恋をする。 しかし、Gulkulの 校長、アミター(ヴ)バッチャンは生徒達の恋愛を禁じている。彼は何十年も厳しい校則を 徹底してきた。彼に対抗するのがシャールークカーン。
彼はバイオリンをひく音楽の先生。 3人の青年の恋をシャールークカーンは積極的に応援する。
彼は以前、アミターバッチャンの愛娘アイシュワリヤを愛していた。二人の関係を 知ったアミターバッチャンは、シャールークカーンを学校から追い出した。 失意の中でアイシュワリヤは白いドレスを着て、身を投げて命を絶った。 シャールークカーンがこの学校に戻って来たのは、アミターバッチャンに愛を認めさせる ためだ。それが唯一アイシュワリヤの死に報いる方法だと信じて、、、。

Humko Humise Chura Lo Aankhein Khuli Ho Ya Ho Bandh Pairon Mein Bandhan Hai - Zinda Rahti Hain Unki -  Soni Soni - Holi Song -  Chalte Chalte

Hum Dil De Chuke Sanam (1999)
Salman Khan, Ajay Devgan, Aishwarya Rai, Zohra Sehgal, Vikram Gokhale, Smita Jaykar, Rekha Rao, Kenny Desai, Rajeev Varma, Kanu Gill, Amrik GillVinay Pathak

タイトルは「私は心を捧げ尽くした恋人」という意味。この映画はアイシュワリヤ・ライを世に知らしめたヒット作。特に有名な曲は「Nimbooda Nimbooda」。この映画がきっかけでサルマン・カーンとアイシュワリヤは一時期恋人関係だったが、後にサルマンは振られる。アイシュワリヤはその後 アビシェック・バッチャンと結婚。サルマンは未だに独身。

ナンディニ(アイシュワリヤ)は父パンディット・ダルバルの愛娘。ダルバルはインド音楽の有名な音楽家。ある日、インド人とイタリア人の両親を持つ サミール(サルマン)が父に弟子入りする。ナンディニとサミールは徐々に打ち解け、しだいに恋愛感情を持つようになる。しかし、二人の仲が父ダルバルに知 れた時、サミールは追い出されることになる。ナンディニは父の決めた相手と結婚することになる。相手はバンラジ(アジャイ・デウガン)。バンラジは、サ ミールから送られたナンディニ宛の手紙を読み、ナンディニがサミールを愛していたことを知る。バンラジはナンディニを連れてイタリアに行き、サミールの行方を捜す。ナンディニはしだいにバンラジの献身的な姿に心を開いていくが、、、。

Hum Dil De Chuke Sanam    Aankhon ki gustakhiyan    Nimbooda Nimbooda   Chand chhupa badal mein  Dholi Taro Dhol Baaje Tadap Tadap Jhonka Hawa ka

Pardesi Babu (1999)パルデシ バーブー
Govinda, Silpa Shetty, Raveena Tandon

とても人のいい貧乏な若者は、美しいモデルと出会い、恋に落ちます。やがて二人は 結婚を約束するようになりますが、ヒロインの父親は大反対。ヒロインの家はたいそうな お金持ちでした。ヒロインの父親は条件を出します。もしつりあうような大金を稼いだら 娘との結婚を考えてやると。そして主人公は一念発起し、茶畑で紅茶栽培の会社を始めます。 駅に降り立った主人公を見たクーリー(荷物運び)の男が、あなたはすばらしい顔をして いる。まだ結婚していない娘とぜひとも結婚してくださいと懇願します。 主人公が移り住んだ家にはお手伝いの女性がいました。あのクーリーの娘でした。 おっちょこちょいでも一生懸命な姿に主人公は微笑ましく思います。会社は成功し、しだいに お金持ちになります。ところが、病気になったクーリーの父が娘との結婚を涙ながらに 訴えて、人のいい主人公はどうしても断れなくなります。そこへモデルのヒロインが 待ちきれずに訪ねてきて、、、。
優しすぎて誠実すぎる主人公の心を揺らす二人の女性。どちらも味方をしたくなるような いい女で、どうしてどっちかにしなくちゃならないのと思わされる。

It happens only in India Kuchh Khona Hai Kuchh Paana Hai  Hai Nazuk Nazuk Halki Phulki Chingari  Kya Hai Pyar Bataao Naa  Pada Jeena Tere Bin Meri Jaan Jave Sajna Main Nahin Karna Tera Aitbaar

Pyaar Kiya To Darna Kya (1998)ピャールキヤトダルナーキャ
Salman Khan, Kajol, Arbaaz Jhan, Dharmindra, Kiran Kumar, Anjala Zaveri, Aashif Sheikh, Ashok Saraf, Nirmal Pandey, Tiku Talsania, Razak KhanDirectorSohail Khan

 タイトルは「愛していれば恐れるものはない」という意味。ムスカン(カジョル)とスーラジ(サルマン・カーン)は、大学で出会い、恋に落ちる。ム スカンは村の出身で、過剰に妹を守る兄のビシャール(アルバーズ・カーン)と、タクール叔父さんに育てられた。スーラジは都会育ちのお金持ち。ある日、兄 のビシャールは妹を訪ねて大学へ来る。スーラジはビシャールのことをムスカンのボーイフレンドだと勘違いして、 喧嘩になる。ある日、スーラジは、交通事故を目撃し、タクール叔父さんを助ける。タクールは感謝して、農場を手伝ってほしいとスーラジに頼む。スーラジは タクールがムスカンの叔父だとは知らずに頼みを受け入れる。兄のビシャールは妹の結婚相手を選んでいた。その相手が裏でよくないことを企んでいるとも知ら ずに、、、。

Oh Jaane Jana Jab pyaar kiya to Darna kya 


Kuch Kuch Hota Hai(1998)クッチクッチホーターヘ
Shahrukh Khan, Kajol, Rani Mukherjee
ティナ(ラニ・ムケルジー)は、亡くなる前、娘アンジャリに、8通の手紙を残していた。その手紙には、大学時代の両親 とアンジャリという友人のストーリーが明かされていた。その手紙を誕生日に読んだアンジャリ(ジュニア)は、父ラフール(シャールーク)とアンジャリ(カ ジョル)を再会させ、お互いの気持ちを気づかせる、という母の遺言を遂行しようとする。アンジャリ(ジュニア)のおかげで、ラフールはアンジャリと再会 し、お互いの気持ちにやっと素直になりかける。ところが、アンジャリには、婚約者がいたのだ。果たして母の遺言をかなえることが出来るのか、、、?

Kuch Kuch Hote Hai Koi Mil Gaya Ladki Badi Anjani hai Tujhe yaad na meri aaye

Dil Se...(1998) ディルセ
Shah Rukh Khan, Manisha Koyrala, Preity Zinta

ラジオDJの主人公は、風吹きすさぶ駅で汽車を待っていた。ふと、寒そうに布で風をしのいでいる 女性に気が付き、「チャイでも飲もう」とチャイを買いに行く。戻ってきたら、女性はもう汽車 に乗り込んでいた。進み始める汽車の窓に向かって「おい!」と呼ぶと、女性は振り返るが、 汽車は雨の中走り去っていく。運命の歯車は回りだした。主人公はその女性を見つけるたびに 追いかけるが、いつも逃げられてしまう。彼女には秘密があった。彼女はテロ組織の仲間であった。 二人の乗るバスが故障し、砂漠の中を人里へ向かう。荷物を取り、足早に去る彼女に追いかけながら、 愛を告白する。彼女は怒りながら「どんなふうに?」と聞くと、「ディルセ(心から)」と、 むりやり唇を奪う。砂漠を抜け出る道中、主人公は一人置きざり。    家に戻った主人公は、家族の 言うままお見合い結婚をすることになる。かなわぬ恋に見切りをつけようと思ったのだが、 その結婚のパーティに彼女が現れた。婚約者の友達だったのだ。再会した二人の胸は熱くなるが、 悲劇の足音は近づいていた。
あまりにも悲しすぎるクライマックス。実際にテロの絶えない社会の現実の悲惨さを感じる 映画。


インド映画(~1990年)

DIL (1990)
Aamil Khan, Madhuri Dixit

最初は学園ドラマ風だけど、途中からロミオとジュリエット。主人公とヒロインは 最初は犬猿の仲だった。主人公の父とヒロインの父はマラソンを通じて意気投合し、 息子と娘の縁談を決める。ヒロインの父はその時は主人公の父にだまされていることを 知らなかった。主人公の父は他人の身分を語っていたのだ。大金持ちの娘と自分の息子を 結婚させるために本当は貧乏なのにうそをついていたのだ。主人公とヒロインは激しく ぶつかりあいながら、しだいに惹かれあっていく。二人の気持ちが結婚に固まって来た時、 運命のいたずらか、二人の婚約披露パーティで主人公の父のうそがばれてしまう。 ヒロインの父は激怒。もちろん縁談は破談に。引き裂かれた二人はよりいっそう求め合い、 ついには駆け落ちをする。二人はヒロインの父の目の前で火の周りを回る。それは二人が 夫婦になるという儀式だ。そして、駆け落ちした二人は愛さえあればという貧乏生活を 始める。主人公も肉体労働をして一生懸命働いた。順調にいきそうになってきた時、 主人公は思わぬ事故に、、、。それから哀しい運命が、、、。
この映画で注目したいのは、インド人の結婚観。ヒロインがマンガルスーツという 結婚の証であるネックレスをどれほど大切に思っているかなど、インド特有の結婚観に触れられる。


Chachi 420チャチー チャールソービス
(1997) Kamal Hassan, Tabu

主人公は俳優、離婚調停で子供の養育権を母親に取られ、大好きな子供に会わせてもらえません。お手伝いさんを募集して いるのを知った主人公は、知り合いに特殊メイクをしてもらい、おばあさんに化けて面接に行きます。何十人もの応募者の中 からみごと合格し、お手伝いさんとして元妻の実家に入り込みます。元妻の父にプロポーズまでされそうなほど好かれます。 元妻もお手伝いのおばあさんとして仲良くなり、心の内を明かすようになります。元妻と子供と買い物に出かけて、ならずも のにけんかを売られますが、アクションはお手の物。おばあさんが男数人をこてんぱんにしてしまいました。主人公が変身し たおばあさんはとても好かれる人物で、主人公のアパートの大家さんもメロメロです。主人公はおばあさんになったり、戻っ たり、の繰り返しで大変な目にあいます。この早変わりのシーンがむちゃくちゃおもしろい。アクションあり、笑いあり、涙 ありでとても面白い映画です。
確かにロビンウィリアムズの「ミセスダウト」のぱくり(こぴー)ですが、それでもこれは見る価値あり。インド映画として とても楽しめます。

Sholay ショーレイ
1975, Director: Ramesh Sippy
Sanjeev Kumar, Amitabh Bachchan, Dharmendra, Hema, Amjad Kham, Jaya Bhaduri

ある村は、危機に瀕していた。いつ襲ってくるやも知れない盗賊の影に村人はおびえていた。 そこで腕のたつ人間を雇って村を守ることにした。そして雇われたのがアミターバッチャンと ダルメンドラ。かくして盗賊との死闘が始まる。
この設定、見覚えありませんか。そうです。黒澤監督の七人の侍に似てますよね。
雇われた二人の若者はそれぞれ村の女性に恋をする。アミターバッチャンが気になるのは、 いつも悲しげな女性。この人は未亡人で、亡くなっただんなさんは村長の息子だった。 彼女の着ている白いサリーはインドの喪服。ダルメンドラが恋をするのは、おてんば娘。 お互い惹かれあっているのになかなか素直になれません。映画の中で色の粉を使ったダンスシーン が見ものです。村長は盗賊が襲ってきても戦おうとしません。実は、村長は戦いたくても 戦えなかったのです。(その理由は映画を見てね)。村長と盗賊の首領の間には、深い因縁があったのです。 おてんば娘は人質にされ、戦いは架橋に入ります。最後に勝利するのは、、、。
若き日のアミターバッチャンとダルメンドラはむっちゃ男前。ダルメンドラは最近ちょっと太っちゃいましたが、 でも渋い役で現役でアクションもこなします。(私は勝手にインドの加山雄三と呼んでいます。) アミターバッチャンも健在で、最近はクイズの司会者としても活躍。その番組は超人気です。

Love In Tokyo
Joy Mukherji, Asha Parekh, Pran, Mehmood, Durga Khote
1966, Director: Pramod Chakravorty, Music: Shanker Jaikishan

インドを旅行した日本人の女の子は、インド人に「サヨナーラー」と話し掛けられて、なんでやねんと思ったことはありま せんか。「こんにちわ」ならわかるけど、なぜいきなり「さよなら」なのか?それはこの映画が原因です。
ダンサーである主人公は、公演のため日本に行きます。主人公は見合い話が嫌でしょうがありません。主人公は見張り役の男 の目を盗んでなんとか抜け出します。はちゃめちゃな逃走劇の中でしだいに見張り役の男と打ち解けていき、そして、、、。 ちょっとローマの休日インジャパンって感じもありますね。
この映画に出てくるミュージカルシーンは、日本が舞台になっているものが多く、日本の60年代の懐かしい景色が見れま す。それを見てインド人は、日本ってビルが多くてすごい都会だなあと言います。これは60年代であって今はもっともっと 進んでいるよ、と言ってもあんまり想像できないみたいです。「ジャパニ グリヤ」(日本の人形)というミュージカルシー ンの中で、ヒロインが着物を着ているのですが、絵に描いたようにむちゃくちゃ間違った着方をしています。小物なども、そ れは中国やろ?というものがいっぱいで、外国の間違った日本観が楽しめます。「サヨナーラー、サヨナーラー」という曲も 超有名でほとんどのインド人は知っています。インド人に「サヨナーラー」と話し掛けられたら「さよなーらー」と言ってあ げてくださいね。